履歴書の証明写真で落ちる人がいる。服装・髪型・背景の完全ガイド

履歴書の基本

「写真なんて、どれも同じでしょう」

「アプリで撮ったもので十分じゃないの?」

こんにちは、めくると申します。中小企業で採用の仕事を10年以上担当し、今も毎月50件ほどの履歴書に目を通しています。

今回は、証明写真のお話です。

採用する側は、履歴書の写真をかなりよく見ています。

机の上に何十枚もの書類が並んだとき、文字より先に目に入るのが写真です。そこで受けた印象は、そのあと読む文章の受け取り方にまで影響します。

この記事では、写真について気をつけたいことをひととおりまとめました。お手元の写真と見比べながら、読み進めてみてください。

服装:襟のあるものを着てください

いちばん多いのは、部屋着やTシャツのままで撮った写真です。ご本人は「顔が写っていれば同じ」と思われたのかもしれません。

ただ、書類を読む側は、その人が職場で働いている姿を思い浮かべながら読んでいます。部屋着の写真からは、その姿が浮かびにくいのです。

用意するのは2つだけです。

  • 襟のあるもの(白いブラウス、または白いワイシャツ)
  • 黒や紺のジャケット

白い服に、暗い色のジャケット。 この組み合わせで顔まわりにメリハリが生まれ、清潔感が出ます。パリッとコントラストのある服装は、表情まで引き締めて見せてくれます。

ジャケットがなければ、カーディガンでも構いません。

派手な柄、大きなアクセサリー、色の強いインナーは避けてください。写真で見てほしいのは、服ではなく表情です。服は顔をよく見せるためのツールです。

髪型:顔が見えることが第一です

髪型で気をつけたいのは、次の3つです。

1. 髪を高く盛らない

ポンパドールのように髪を高く立ち上げた髪型は、証明写真には向きません。小さな枠の中で、髪ばかりが目立ってしまいます。

2. 髪が長い場合は、後ろでまとめる

肩より長い髪をそのまま下ろすと、顔の輪郭が隠れます。後ろでひとつにまとめるだけで、表情がはっきり見えるようになります。

寝ぐせやほつれ毛が残ったままの写真も、たまに見かけます。撮る前に、鏡で整えておいてください。

3. 前髪は眉が見える程度に

目にかかるほど長いと、表情が読み取れません。

おしゃれかどうかは関係ありません。顔がきちんと見えることが大切です。

表情:睨んでいるように写っていませんか

写真を見て「この方、怒っているのかな」と感じることがあります。

もちろん、ご本人にそのつもりはないはずです。緊張していたか、まじめに撮ろうとしたか、たいていはそのどちらかでしょう。

それでも写真には、その力みがそのまま写ります。そして、険しい人という印象が残ってしまいます。

よくある原因は、次の3つです。

  • 目をしっかり開けようとしすぎている
  • 眉間に力が入っている
  • 口元が真顔すぎる

顎を引きすぎない

見落としやすい原因が、もうひとつあります。顎の引きすぎです。

顎を引きすぎると上目遣いになり、睨んでいるように見えやすくなります。

首をまっすぐ伸ばして、顎はほんの少し引く程度。 それくらいが、ちょうどいい角度です。

撮る直前に、力を抜く

顔の力は、抜こうと意識するほど抜けにくくなります。ちょっとした動きで抜くほうが確実です。

撮影の直前に、眉を一度上げて、ストンと落としてみてください。 これだけで顔がゆるみます。

息を吐くのも効果があります。息を止めたまま撮ると、どうしても顔がこわばります。

カメラの奥に親しい人の顔を思い浮かべるのも、いい方法です。自然と目つきがやわらぎます。

撮影のときの手順

この順番でやってみてください。

  1. 一度、目を閉じる
  2. 息を吐く
  3. 目を自然に開く
  4. 口角をほんの少し上げる
  5. その瞬間に撮る

本番の前に、スマホで何度か練習しておくのもおすすめです。自分がどう写るのかを知っておくと、当日あわてずに済みます。

口角は、ほんの数ミリ上げる

歯を見せる必要も、はっきり笑う必要もありません。口の端が、ほんの少し上がっている。 それで十分です。

やわらかい表情の写真だと、人柄がより良く見えるようになります。

もともと口角が下がりぎみの骨格の方もいます。その場合も、撮影のときに少し意識すれば、ずいぶん違って見えます。

枠いっぱいのドアップにしない

顔が枠からはみ出しそうな写真は、見た側に圧を感じさせます。

頭の上に少し余白があり、胸のあたりまで写っているのが自然な収まりです。

背景:選べるなら水色にしてください

背景の色も、写真の印象を左右します。

証明写真機でも写真館でも、背景の色を選べることがほとんどです。白・水色・グレーあたりが定番でしょうか。

迷ったら、水色を選んでください。

白い背景に白いブラウスだと、服と背景の境目があいまいになります。グレーは、重たく見えることがあります。水色なら、顔と服が自然に浮き上がり、明るさと清潔感も出せます。

あわせて、カラー写真になっているかも確認してください。白黒の写真を貼ってこられる方が、今でもまれにいます。特別な指定がない限り、カラーが基本です。

どこで撮るのがいいのか

撮る場所は、主に3つです。予算に合わせて選んでください。

撮る場所 費用の目安 向いている人
スマホアプリ 数百円〜無料 費用を抑えたい/何度も撮り直したい
証明写真機(駅や店の前) 800〜1,000円程度 手軽に済ませたい
写真館 3,000〜5,000円程度 ここぞという応募先がある/自信を持ちたい

多くの方は、証明写真機で十分です。 ただ、余裕があるなら写真館がいちばん確実です。

写真館では、髪の乱れを直したり、顎の角度を教えたり、光の当て方を調整したりしてくれます。自分では気づけないところまで整えてもらえるのが、写真館のいちばんの良さです。写真だけではなく、データももらえるところを選びましょう。

スマホアプリで撮る場合は、明るい場所で、逆光を避けて撮ってください。窓を背にすると顔が暗くなります。窓のほうを向いて立つと、きれいに写ります。

加工は、明るくする程度にとどめる

証明写真アプリには、写真を加工する機能が付いていることがあります。目を大きくする、髪をツルツルにする、といったものです。

実際に、ひと目で加工と分かる写真が届いたことがあります。

加工した写真は、面接でお会いしたときの印象とどうしてもずれてしまいます。

加工を使うとしても、写真を明るくする程度にとどめておいてください。

写真は、いつ撮ったものまで使えるか

履歴書の用紙などには、よく「3か月以内に撮影したもの」と書かれています。ただ、私はそこまで厳密でなくてもいいと考えています。

ある程度の年齢になってからの1年は、見た目がそれほど変わりません。1年前の写真が貼られていても、読む側が違和感を覚えることはまずありません。

ただし、髪型を変えた場合は話が別です。

髪型は、印象を大きく左右します。面接で顔を合わせれば、すぐに気づきます。

  • ロングヘア → ショートヘア:「髪を切ったんだな」で済みます
  • ショートヘア → ロングヘア:かなり前の写真だと分かってしまいます

髪は、すぐには伸びません。写真より髪が長くなっていれば、撮ってから時間が経っていることが伝わります。

どうしても同じ写真を使いたいなら、写真のほうに自分を寄せていくという考え方もあります。撮影したときと近い髪型で面接に行けば、印象の食い違いは起きません。

写真と実物の印象が、違いすぎないように

写真と、面接でお会いしたときの印象が大きく違うと、採用する側は少し身構えます。

人柄を疑っているのではありません。書類から受けた印象と実際がかけ離れていると、こちらの見立てが外れたという感覚が残ります。その違和感が、判断に影響してしまうのです。

だからこそ、今の自分と写真を見比べてみてください。 「ちょっと違うな」と感じたら、それが撮り直しのサインです。

自分の写真は、自分ではなかなか判断できません。家族や友人に「これ、今の私に見える?」と聞いてみてください。

遠慮せずに言ってくれる相手ほど、頼りになります。

貼り方も、意外と見られています

写真そのものだけでなく、貼り方も印象に関わります。

  • のりで貼る(スティックのりが扱いやすいです)
  • まっすぐ貼る。傾いていると目に留まります
  • 枠からはみ出さないようにカットする
  • 裏面に氏名を書いてから貼る

最後の「裏面に氏名」は、必ずやってください。郵送の途中や、社内で書類を回しているうちに、写真が剥がれることがあります。 誰の写真か分からなくなると、その履歴書は写真なしの状態で読まれることになります。

写真の周りをセロハンテープで貼るのは避けてください。テープの端が光って、写真が見づらくなります。

データで提出するときの写真

PDFやワードの履歴書に、写真の画像を貼り付けて提出する場合の注意点です。

  • 画質を落としすぎない。粗い画像は、印刷したときに顔がつぶれます
  • 写真が枠からずれていないか確認する
  • 提出する前に、自分あてにメールで送って開いてみる

最後の確認は、ぜひやっておいてください。自分の画面ではきれいに見えても、相手のパソコンで開くと位置がずれていることがあります。

スマホで撮った写真をそのまま貼ると、大きすぎたり傾いていたりします。証明写真アプリの場合は、履歴書用のサイズに整えてくれるものもありますので、有効活用しましょう。

今日のチェックポイント

ご自分の写真を、この9つで確認してみてください。

  • 襟のあるもの(白いブラウス・シャツ)に、黒や紺のジャケットを着ているか
  • 髪が長い場合は後ろでまとめ、前髪が眉にかかっていないか
  • 口角が下がっていないか。眉間に力が入り、睨んで見えていないか
  • 背景は水色か(選べる場合)
  • カラー写真か
  • 枠いっぱいのドアップになっていないか
  • 今の自分と、印象が違いすぎないか
  • 髪型が写真と大きく変わっていないか
  • まっすぐ貼り、裏面に氏名を書いたか

経歴も資格も、明日すぐには変わりません。

ただ、写真なら今日にでも撮り直せます。 その一枚で、履歴書全体の受け取られ方が変わることもあります。

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