履歴書の学歴はどこから書く?「中学校」だけではもったいない

履歴書の基本

「学歴って、どこから書けばいいのでしょうか」

「中学校のことまで、いまさら必要ですか」

こんにちは、めくると申します。中小企業で採用の仕事を10年以上担当し、今も毎月50件ほどの履歴書に目を通しています。

学歴欄で気になるのは、学校名が書かれていない履歴書です。

「中学校 卒業」「高校 卒業」とだけ書かれているものが、ときどき届きます。ご本人は省略したつもりなのだと思いますが、これだとどこの学校を出たのか分かりません。

学歴欄は、書き方さえ知っていれば迷わない場所です。順にお伝えします。

学校名を省略しない

まず、いちばん多い書き方の違いを見てください。

もったいない例
2005年3月 中学校 卒業
2008年3月 高校 卒業

直した例
2005年3月 〇〇市立△△中学校 卒業
2005年4月 〇〇県立△△高等学校 入学
2008年3月 〇〇県立△△高等学校 卒業

学校名が入るだけで、履歴書として成立します。

「中学校」とだけ書かれていても不採用にはなりませんが、書類を書き慣れていない印象は残ります。学歴欄は事実を並べるだけの場所なので、ここでつまずくのはもったいないところです。

どこから書き始めるか

基本は、中学校の卒業からです。そこから順に、入学と卒業を書いていきます。

ただ、転職の回数が多い方や、職歴を書くスペースが足りない場合もあります。そのときは、高校の入学から書き始めても構わないと思います。 学歴欄を短くして、職歴にスペースを回すほうが、読む側としても助かります。

欄の広さと相談して決めてください。どちらでも、書き方として間違いではありません。

入学と卒業は、1行ずつ分ける

卒業だけを書いて、入学の行がない履歴書も見かけることがあります。

入学と卒業は、それぞれ1行に分けて書いてください。

  • 2005年4月 〇〇県立△△高等学校 入学
  • 2008年3月 〇〇県立△△高等学校 卒業

こうしておくと、在学していた期間がひと目で分かります。読む側は、年月をたどりながら経歴を確認しています。

中学校については、卒業の行だけで構いません。

学校名は、正式名称で書く

省略した書き方も、意外と多いものです。

もったいない書き方 正しい書き方
〇〇高校 〇〇県立〇〇高等学校
〇〇大 〇〇大学
〇〇中 〇〇市立〇〇中学校

公立なら「〇〇県立」「〇〇市立」まで、私立ならその法人の名称が入った正式な学校名を書きます。

大学や専門学校は、学部・学科まで書いてください。 何を学んできたかが伝わりますし、応募先の仕事と重なる分野なら、それ自体が良い材料になります。

  • 〇〇大学 経済学部 経営学科 卒業
  • 〇〇専門学校 医療事務学科 卒業

学校名が変わっている場合

統合や改名で、母校の名前が今は違う、という方もいます。

その場合は、在学していた当時の名前で書いてください。 卒業証書に書かれている名前が、そのまま事実だからです。

気になるようでしたら、当時の名前のあとに今の名前を添えると親切です。

  • 〇〇県立△△高等学校(現・〇〇県立□□高等学校) 卒業

中退・休学・通信制の書き方

この3つは、書き方に迷いやすいところです。

中退した場合

隠さずに書いてください。「中途退学」と書きます。

  • 2010年4月 〇〇大学 法学部 入学
  • 2012年9月 〇〇大学 法学部 中途退学

理由までは書かなくて構いません。聞きたい場合は面接で伺います。書かれていないことより、入学の記録だけがあって、その後がないほうが気になります。

休学した場合

学歴欄に休学と書く必要はありません。

ただ、休学で卒業の年がずれている場合は、一行添えておくと読む側が迷いません。たとえば「2012年4月〜2013年3月 休学(病気療養のため)」のように書きます。

通信制だった場合

そのまま書いて構いません。

  • 〇〇高等学校(通信制課程) 卒業

通信制であることが、選考でマイナスに働くことはありません。働きながら、あるいは事情を抱えながら卒業まで続けた、という事実のほうが伝わります。

省略が、別の心配につながることがあります

学歴欄は、書き方の型が決まっている場所です。だからこそ、そのとおりに書けているかどうかが、そのまま見られています。

「これくらいは省略してもいいだろう」と端折ると、型から外れます。その一点だけなら小さなことです。ただ、読む側にはこう映ることがあります。

仕事でも、自分の判断で手順を省いてしまう方なのかもしれない。

学歴欄の書き方と仕事ぶりは、本当は別の話です。それでも、書類選考の段階では、手元にある紙から想像するしかありません。

気になる点がいくつも散らばっていると、読む側はそのたびに立ち止まります。「ここはどういう意味だろう」「これは確認しておいたほうがいいか」。その手間を、相手に負わせてしまうのです。

安心して読んでもらうために、型のある場所は型どおりに書く。めんどうに感じても、ここは外さないほうが得をします。

学歴欄のほかに見られている点は、こちらの記事にまとめました。

学歴より、職歴を見ています

最後に、安心していただきたいことをお伝えします。

転職の選考では、学歴で判断することはほとんどありません。 ここまでお伝えしてきたのは、あくまで書き方の話です。どの学校を出たかで合否が決まることは、まずありません。

知りたいのは、どんな職場で、何を担当してきたのか。そして、その経験が応募先の仕事とどう重なるのかです。学歴欄は、その前に目を通す確認事項のようなものです。

だからこそ、ここで時間をかけすぎる必要はありません。 事実を、省略せずに、正確に並べる。それで十分です。

今日のチェックポイント

ご自分の学歴欄を、この6つで確認してみてください。

  • 学校名が入っているか(「中学校」「高校」だけになっていないか)
  • 「〇〇高校」ではなく「〇〇高等学校」と書いたか
  • 入学と卒業を、1行ずつ分けて書いたか
  • 大学・専門学校は、学部や学科まで書いたか
  • 年号は西暦でそろえたか
  • 中退している場合、その行を書いたか

学歴欄は、書き方が決まっている場所です。

決まっているということは、知っていれば迷わないということでもあります。

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