「もう10社応募したのに、一度も面接に呼ばれない」
「不採用の理由を教えてもらえないから、何を直せばいいのか分からない」
こんにちは、めくると申します。中小企業で採用の仕事を10年以上担当し、今も毎月50件ほどの履歴書に目を通しています。
先に、いちばん大事なことをお伝えします。
書類選考で落ち続けている方の多くは、「伝え方」だけで損をしています。
不採用になっても、企業はその理由を教えてくれません。
だから多くの方が、どこも直さないまま同じ履歴書で次の会社に応募して、また落ちる。この繰り返しになってしまいます。
採用する側から見ると「ここを直すだけで面接に呼ばれる可能性が上がるのに」という履歴書が本当に多くて、もったいないのです。
この記事では、私が10年間で見てきた「もったいない履歴書」に共通する7つのポイントを、直し方とセットでお伝えします。
ご自分の履歴書を手元に置いて、照らし合わせながら読んでみてください。
共通点1:使い回しだとひと目で分かる
採用側は、履歴書の使い回しにすぐ気づきます。
- 事務の求人なのに、志望動機に介護の仕事のことが書いてある
- 株式会社なのに「貴院」と書いてある(前は病院に応募していたんだな、と分かります)
- 日付の部分だけ修正テープで直してあり、そこだけテープが盛り上がっている
- 紙がしわしわで、文字がにじんでいる
こうした履歴書を受け取ると、「この会社に入りたい」ではなく「どこでもいいから応募している」というメッセージとして伝わってしまいます。
応募先に合わせて志望動機を書き分けるのが難しければ、まずは会社名・職種・書類の状態だけでも毎回確認すること。
それだけで印象は変わります。
共通点2:志望動機が「自分の都合」だけになっている
志望動機でとても多いのが、こういう書き方です。
もったいない例
「産休・育休制度が充実しており、ワークライフバランスを大切にしながら長く働ける環境に魅力を感じ、志望いたしました。」
働く側の本音として、この気持ちは当然のものです。私も同じ立場なら条件は真っ先に見ます。
ただ、これは「会社が私に何をしてくれるか」だけを書いた文章になっています。
採用側が知りたい「会社にどう貢献してくれるのか」が、含まれていません。
同じ気持ちを持ったままでも、書き方は変えられます。
直した例
「前職では受付として、予約管理と電話応対を5年間担当してきました。お客様対応の経験を貴社の事務職でも活かし、長く腰を据えて働きたいと考え、志望いたしました。」
条件面が本当の動機でもかまいません。
ただ、履歴書に書くのは「自分の経験がこの会社でどう役に立つか」。ここが入っているかどうかで、通過率は目に見えて変わります。
共通点3:写真で損をしている
履歴書の写真は、思っている以上に見られています。
- 部屋着やTシャツのまま撮っている
- 逆光で顔が暗い
- 枠いっぱいのドアップで圧が強い
- 今の自分と明らかに違う、何年も前の写真
写真と面接時の印象があまりに違う方は、正直に言うと採用側に警戒されます。
襟付きのシャツに黒っぽいジャケット、明るい表情で口角を少し上げる。これだけで印象はまったく変わります。
スマホの証明写真アプリでもかまいません。「オフィスで働く自分」がイメージできる写真になっているか、できれば正直に言ってくれる第三者に見てもらってください。
共通点4:誤字・空白・省略をそのままにしている
「数文字の書き間違いくらいで落とさないでしょう」と思われるかもしれません。
たしかに、それだけで即不採用にはなりません。ただ、こういう状態の履歴書は要注意です。
- 学歴が「〇〇中学校」ではなく「中学校」とだけ書いてある
- 職歴に退職の行がなく、辞めたのか在職中なのか分からない
- 職務経歴書に名前が書いていない
- パソコンで作った履歴書をPDFにして送ったら、右端の文字が切れて読めなくなっていた
最後のPDFの件は、思っているより多い失敗です。パソコンの画面ではきちんと収まって見えていても、PDFに変換したとたんに用紙からはみ出して、文字が切れたまま届くことがあります。
とくに事務職を希望する場合、書類は「仕事の丁寧さの見本」として見られます。
自己PRに「正確な作業が得意です」と書いてあるのに書類に空白やずれがあると、アピールの説得力が消えてしまいます。
提出前に一度、声に出して読み返すだけでも多くのミスは見つかります。
共通点5:資格をたくさん書きすぎている
意外に思われるかもしれませんが、応募する仕事と関係のない資格をずらりと並べた履歴書は、かえって警戒されます。
事務の求人に、マッサージの資格や食品関係の資格がびっしり。
書いた側は「勉強熱心さのアピール」のつもりでも、採用側は「この資格をうちの仕事でどう活かすつもりなんだろう」「本当はそちらの道に行きたいのでは」と感じてしまいます。
資格欄は多ければいいものではなく、応募する仕事に関係するものにしぼる方が、読みやすくて伝わる履歴書になります。
共通点6:経験と応募職種がつながっていない
採用側が「この人に会ってみたい」と思う履歴書には、共通する特徴があります。
それは、自分の経験を応募した職種に「紐づけて」書いてあることです。
たとえば未経験から事務職に応募する場合でも、「接客で毎日レジ締めと売上報告をしていた」「電話やメールでの問い合わせ対応をしていた」という経験は、事務の仕事に十分つながります。
逆に、どんなに立派な経歴でも、応募職種との接点が書かれていないと、採用側は「うちで働く姿」をイメージできません。
なお、もし応募できる職種の中に「以前やったことのある仕事」があるなら、まずはそちらから応募することをおすすめします。
未経験でも紐づけて書けば通りますが、経験のある仕事はさらに通りやすく、入ってからの負担も軽くて済むからです。
もったいない例
「これまで様々な業界で多くの経験を積んでまいりました。この経験を活かして御社に貢献したいと考えております。」
「様々な経験」の中身がひとつも書かれていないので、実は何も伝えられていない文章です。
経験は具体的に、そして応募先の仕事につなげて書きましょう。
共通点7:「一緒に働くイメージ」がわかない
最後は、7つの中でいちばん大切なポイントです。
採用側が書類選考で最終的に見ているのは、学歴でも資格の数でもなく、「この人がうちで働いているイメージがわくかどうか」です。
ここまでの6つの共通点は、すべてこの一点につながっています。
- 使い回しの履歴書 → うちで働きたい人ではなさそう
- 自分の都合だけの志望動機 → 働く姿ではなく、休む姿が先に浮かんでしまう
- 経験と職種がつながっていない → どの仕事を任せられるのか分からない
反対に、書類に「相手の立場に立って書いた形跡」がある履歴書は、それだけで目に留まります。
読みやすく整理されている、応募先に合わせて書かれている、自分がどう役に立てるかが書いてある。
そういう履歴書の書き手とは、実際に会って話してみたくなるものです。
今日のチェックポイント
ご自分の履歴書を、この7つで確認してみてください。
- 会社名・職種・書類の状態を毎回確認しているか(使い回しに見えないか)
- 志望動機に「自分がどう役に立てるか」が入っているか
- 写真は「オフィスで働く自分」がイメージできるものか
- 誤字・空白・省略をそのままにしていないか
- 資格は応募する仕事に関係するものにしぼっているか
- 自分の経験と応募職種を紐づけて書いているか
- 全体を通して「一緒に働くイメージ」がわく書類になっているか
ぜんぶを一度に直す必要はありません。
ひとつ直すだけでも、あなたの履歴書は昨日より確実に通りやすくなります。この記事が、その最初のひとつになればうれしいです。

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