「短所の欄に、何を書けばいいのか分かりません」
欄を埋めようとして、「心配性です」「人見知りです」と、思いついた言葉をそのまま書いていませんか。
こんにちは、めくると申します。中小企業で採用の仕事を10年以上担当し、今も毎月50件ほどの履歴書に目を通しています。
短所は、言い方ひとつで長所として読んでもらえます。 この記事では、履歴書や職務経歴書に書くときの言い換えを、15の例にまとめました。
同じ性格でも、言い方で受け取り方が変わる
短所と長所は、同じ性格の表と裏です。
「心配性」は、裏を返せば「確認を怠らない」ということです。反対に、「行動が早い」は、見方によっては「確認より先に動いてしまう」とも読めます。
どちらの面が伝わるかは、書いた人がどちらの言葉を選んだかで決まります。採用側は、書かれた言葉をそのまま受け取るしかありません。
マイナスの言葉は、打ち消しても残る
言い換えのときに気をつけたいのが、マイナスの言葉を打ち消す書き方です。
もったいない例
人見知りもなく、どなたとでもお話しできます。
人見知りではない、と伝えたい書き方です。けれど、読む側の目には「人見知り」という言葉が先に入ってきます。
直した例
初対面の方とも、すぐになじめることが多いです。
最初から、プラスの言葉だけで書く。これだけで、同じ内容でも読後の印象が変わります。
短所の言い換え辞典15
よく見かける短所を、書類向けの言い方に言い換えました。
| 短所 | 言い換え |
|---|---|
| 心配性 | 念入りに確認してから進める |
| 人見知り | 相手の話をよく聞いてから、自分の考えを伝える |
| 頑固 | 決めたことを最後までやり通す |
| せっかち | 仕事に取りかかるのが早く、期限より前に仕上げる |
| 優柔不断 | いくつかの案を比べてから決める |
| 飽きっぽい | 新しい仕事にすすんで取り組める |
| マイペース | 周りに流されず、自分の担当を着実に進める |
| 完璧主義 | 細かいところまで確かめて仕上げる |
| 神経質 | 小さな変化やミスに気づきやすい |
| 口下手 | 言葉を選び、丁寧に伝えようとする |
| 頼まれると断れない | 頼まれた仕事を引き受け、周りを支えられる |
| おせっかい | 周りの困りごとに気づき、声をかけられる |
| 負けず嫌い | 目標に向けて粘り強く取り組める |
| 緊張しやすい | 準備を入念にしてから臨む |
| 真面目すぎる | 決められた手順を、いつも変わらず守れる |
そのまま書き写すのではなく、ご自分の言葉に近いものを選んで、少し書き直して使ってください。
言い換えたら、場面を1つ添える
言い換えた言葉だけでは、まだ「そう書いているだけ」に見えます。
読む側が信じられるのは、実際にそうしていた場面が書かれているときです。
もったいない例
念入りに確認してから進める性格です。
直した例
念入りに確認してから進める性格です。
前職では、請求書を送る前に金額と宛先を必ず二度見直し、3年間送り間違いはありませんでした。
確認に時間をかけすぎないよう、1件ごとに見る項目を決めて進めています。
最後の一文は、短所のほうに気をつけていることです。
「念入り」の裏には「時間がかかる」があることを、自分で分かっている。そのうえで工夫している。ここまで書いてあると、読む側は安心して任せられる人だと感じます。
応募する仕事に合う言い換えを選ぶ
同じ性格でも、どの言い換えが響くかは、応募する仕事によって違います。
事務の仕事なら、「念入りに確認する」「手順を守る」「小さなミスに気づく」といった言い換えが、そのまま仕事ぶりに重なります。
反対に、「大ざっぱ」を「細かいことにこだわらず、全体を見られる」と言い換えても、事務職の書類では強みになりにくいでしょう。正確さが求められる仕事では、「細かいことにこだわらない」がそのまま心配の種になるからです。
言い換えを選ぶときは、求人票の仕事内容と重ねて読んでみてください。
言い換えすぎると、会ったときに分かる
言い換えは、同じ性格を別の面から伝えることです。性格そのものを変えて書くことではありません。
たとえば、自分でも人見知りだと感じている方が、「どなたとでもすぐに打ち解けられます」と書いたとします。これは言い換えではなく、別の人の説明になってしまっています。
書類に書いたことは、面接で、そして入社してから、必ず答え合わせをされます。そのときに食い違いがあると、書類全体が信じてもらえなくなります。
実際の自分から離れすぎない言い換えを選んでください。
今日のチェックポイント
短所を書き終えたら、次の5点を見直しましょう。
- マイナスの言葉を、打ち消す形で残していないか
- 言い換えた言葉に、実際の場面を1つ添えたか
- 短所に対して、気をつけていることを一言書いたか
- 応募する仕事に合う言い換えを選んだか
- 実際の自分から離れすぎた書き方になっていないか
短所を書く欄は、弱みを打ち明ける場所ではありません。
自分の性格を、仕事にどう活かしているかを伝える場所です。そう考えると、書く言葉も自然と変わってきます。


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